姉妹神(ウナリガミ)

古来、海上の道を往来した奄美の人々は、海路の無事を彼女たちに託した。
女性の持つ神秘的な力と、血族の女たちの継がれゆく生命力を崇めていたのだろう。
実際、奄美の女性は強いのである。

■またまたユタ神様

青森のイタコ、ある知人は郷里の北海道にもユタ神と似たような人たちがいたと教えてくれました。日本各地に存在するのでしょう、きっと。

■人のもつ力

ユタ神様をオカルトとして語りたかったのではありません。
興味本位のつもりもありません。
しかし、事実として、このような人を超えた感覚の持ち主が存在するということをお知りおきください。

草食動物が、毒草と食べられる草を見分けられるように、自然に、野性に近い環境ほど人は潜在的な能力を発揮できると考えました。

■言の葉
奄美でも稲作が減り、それにともない五穀豊穣に関わる昔からの儀式を失いつつあります。
生活が天候に左右されるちっぽけな人々・・・。
無力だったから「祈る」しかなかったのかもしれません。

しかし、真摯な祈りは、現代の比ではなかったでしょう。
心は不思議なものです。喜び、哀しみ、笑い、怒りと変化します。
言葉によって変化するのです。

祈りにも似た真摯な言葉は深く深く胸を打つのです。
島唄を歌っている時の姉妹(ウナリ)たちに、神を感じる時があります。
唄に心をのせてくるからでしょう。

表現が適切ではないかもしれませんが、何者かが憑依したような凄みを感じたり、別人のごとく様変わりする唄者を見かけます。

身体と精神と言の葉が、シンクロした状態なのでしょう。
顕著な例が、元ちとせなのかもしれません。

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