島唄は生きている
「島唄は生きている」と言ったって、島唄に手足があってうごめいているわけではありません。
メロディや歌詞が固定化されている、動物でいうと、ハクセイのような唄ではなく、今も変化し続けているということを言いたい訳です。
それを実感したのは、坪山豊さんのCD用の録音をしたときの事。
私の場合、まず、歌詞をいただいて、録音時にチェックしながら仕事を進めていましたが、歌うたびに歌詞が変わるんです、このお方は…。
「坪山さん!アナタは、どうして、録音のたびに歌詞が変わっちゃうんですか?」
「ウン、この方が歌いやすいから、チョット変えたヨ」
にこにこしながら応える坪チャン・・・・。
進化し続ける坪山節、ウ~ム…恐るべし…!
奄美の島唄の特性です。歌詞を固定してしまうと、きっと、標本のようになって鮮度が落ちてしまうでしょうネ。
TPOで歌が変化し続ける、これが島唄さ!