ミステリアス録音物語

■聴こえないハズの声が聴こえた:里アンナさん

異変が起こったのは、里アンナさんの録音スタート直後。
アンナさんの声が大きすぎて、相方(囃子)の当原ミツヨさんの声がかき消されてしまいました。

アンナのボリュームを小、当原を大に調整!

それでも、大きなアンナさんの声。バランスを取ろうと、絞りに絞って、気づいたらマイクボリュームはゼロ!
マイクから入ってくる声は遮断したハズなのに、それでも聞こえてくる彼女の声!
ええっ、ウソだろ~!

実は、並べて設置した当原さんのマイクからアンナボイスが侵入していたのでした。
彼女らのマイクの向きを変えて処理しました。が、アンナさんの声量は、それ程のすごさでした。

セントラル楽器・島唄企画室は経験値が3ポイントあがった。

※「きょらうた/里アンナ」好評発売中です。

■とってもマルチな阿世知幸雄さん

中田和子さんの録音での出来事です。
島唄は、暗い系の唄、明るい系の唄といろいろですが、この時は、「渡しゃ」を収録していました。

明るい系の唄でしたので島太鼓(チヂン)や指笛(ハト)を加えてみました。しかし、それが、リズム感のない人では、NGにしかなりません。

唄を大事にする阿世知サンは、「しょうがないネ、僕がみんなやるよ」と、重ねロクオンで、サンシンもチヂンもハトもみ~んな一人でやっちゃいました。めでたし、めでたし。

セントラル楽器・島唄企画室は経験値が2ポイントあがった。

※中田和子さんの「中田和子傑作集」に阿世知さんの活躍した渡しゃなどが収録されています。

■希少価値のある島唄をご紹介

セントラル楽器の昭和31年からの40年余の島唄歴の中で、必ず収録されるポピュラーな島唄と、ほとんど録音・収録されていない唄があります。

メジャーな朝花・黒だんど・俊良主・らんかん橋・糸くりetc.
マイナーな国直よね姉・送り節・金かぶくゎ・正月着物etc.

これらについては、別項目の永久欠番の唄で展開して行きます。

セントラル楽器のお客サマは、経験値が1ポイントあがりましたね。

<奄美島唄コラム | 絶滅の危機、あの島唄>