前年の当原さんに続いて、この年は瀬戸内町古仁屋出身の中野律紀(なかのりつき)さんが「日本民謡大賞」で民謡日本一となりましたが、これは、通算3人目の快挙でありました。余談ですが、歌手の元ちとせさんも、この古仁屋高校の先輩となる中野律紀さんに触発されて島唄を本格的にはじめたのです。
4歳から島唄を歌い続けていた彼女の歌い手としての実力もさることながら、彼らの歌った奄美の島唄が全国規模のイベントで評価されたということも嬉しい出来事でした。
この年、19号台風が吹き荒れ、瀬戸内町では13名の犠牲者を出しました。そんな中、彼女の快挙は、明るい話題として多くの人々の心に刻み込まれました。
受賞者 受賞年 受賞曲
築地俊造 昭和54年 「まんこい節」
当原ミツヨ 平成元年 「やちゃ坊節」
中野律紀 平成2年 「むちゃ加那節」