♪ふんちゃ峠を東に越えりゃ
描かれたような 喜界が島が
波路はるかに 彼方に浮かぶ
夢の国かや 喜界が島は ♪
【本茶(ふんちゃ)峠】という歌は、日本復帰前の奄美で生まれた新民謡のひとつです。
昭和23年に作られたこの曲は、米軍支配下の奄美にあっても、心だけは自由に空想の世界を飛びまわれるのだという開放感を私たちに与えてくれました。
作詞の重原源隆(しげはらげんりゅう)先生も、作曲の村田実夫(じつお)兄もすでに、故人となっていましたが、前年、豊基(ゆたかもとい)さん(当時名瀬市役所に勤務)を中心とした名瀬音楽協会の有志で村田実夫追悼コンサートを行った後、彼らの功績を讃える【本茶峠の碑】を建立しようと決定しました。そして、みんなで集めた40万円を頼りにスコップ、ツルハシ、鎌などを使って整地作業を始めました。用地は、龍郷町が無償提供してくれました。
続きは下記書籍「大人青年」よりどうぞ
【大人青年】